碧色
へきしょく
名詞
標準
green
文例 · 用例
尾根の頂上へ出たときは、大斜線の岩壁が、深谷へ引き落されて、低くなったかとおもうと、また兀々とした石の筋骨が、投げ上げられて、空という空を突き抜いている、そうして深秘な碧色の大空に、粗鉱を幅広に叩き出したような岩石の軌道が、まっしぐらに走っている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
たちまち道を一飛びに、鼠は海へ飛んで、赤島に向いて、碧色の波に乗った。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
空気はすきとおって碧色をしていました。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
碧色の瞳は何処と信って確っかり見詰めないような平静な光りを漾よわせて居る。
— 岡本かの子 『決闘場』 青空文庫
みなぎつた朝の日光が、高い玻璃戸から側の窓硝子から輝かに清く靜寂の浴場のなかに漲つて、湯つぼは碧色に深く濃く湖のやうに平かであつた。
— 素木しづ子 『三十三の死』 青空文庫
將に沒せんとする日は熾なる火の如く、天をば黄金色ならしめ、海をば藍碧色ならしめ、海の上なる群れる島嶼をば淡青なる雲にまがはせたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
暮色漸く至れば、新に點したる燈火その光を増して、水面は碧色にかゞやけり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
我身を繞れるものは、八面皆碧色なる氣は我|顱頂の上に注げり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が身に纏う碧色のドレスは、パーティー会場の華やかな照明によく映えていた。
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古い寺院の屋根を彩る碧色の瓦が、長い歴史を感じさせる風格を漂わせている。
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画家はパレットの上で青と黄を絶妙に混ぜ合わせ、理想の碧色を作り出した。
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