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軈て

やがて
副詞頻度ランク #2983 · 青空 703
1
標準
before long
文例 · 用例
『あれ』屍を守る見樣で、棒の如く突立つた女は、軈て俄然と身を投て、伏重なつたと思ふと、熟と僵れて身動も仕無い。
萩原朔太郎 二十三夜 青空文庫
今日一日で仕事が打切りになると云う事も、一つの大なる期待ではあったが、軈て現われ来るべき大事件は若い好奇心と敵愾心とを極端に煽り立てて、私は勇士を乘せて戦場に駆け出そうとする牡馬の様に、暗闇の中で眼を輝かした。
有島武郎 かんかん虫 青空文庫
「それでは少し讚美歌の練習をしませう」と軈て牧師が男らしい聲で快活に云ふと、女で居ながら人の前で決して面をかぶらない、其の細君は飾氣のない身ぶりで腰掛を立上つてオルガンに近づいた。
有島武郎 半日 青空文庫
軈て鶴吉は車に乗つてお末を膝の上にかゝへて居た。
有島武郎 お末の死 青空文庫
一進一退のピッチは軈て矢を射るよりも速くなっても、自分には同じ水の上に松浦の艇と自分の艇とが一二メートルずつ競り合っているに過ぎない感じだ。
岡本かの子 青空文庫
市街はづれの停車塲から客待の馬車で、海岸附近の或旅亭に着き、部室も定まり軈て晝餉もすむと最早何も爲る事がない、船の出港までは未だ十|時間以上。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
其骨の尖角の間から洩るる大空が、気味の悪いほどに澄切っているのは、軈て真黒な雪雲を運び出す先触と知られた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
一本の蝋燭は漸次に燃え尽して、風なきに揺めく火の光は軈て其の消えんとするを示している。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
作例 · 標準
空が暗くなり、軈て激しい雨が降り出した。
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軈てその噂はクラス中に広まり、彼は孤立してしまった。
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雲の切れ間から、軈て明るい朝日が差し込んできた。
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2
標準
almost
作例 · 標準
その計画は、軈て一年がかりの壮大なプロジェクトになった。
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完成まで軈て一ヶ月というところで、重大なミスが発覚した。
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気がつけば、軈て一時間が経過していた。
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3
標準
finally
作例 · 標準
議論は紛糾したが、軈て妥協案がまとまった。
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長い沈黙の後、軈て彼は静かに首を振った。
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厳しい冬が去り、軈て野原に春の気配が漂い始めた。
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