金属音
きんぞくおん
名詞
標準
metallic sound
文例 · 用例
そうしてそれから後、小高い深良屋敷を囲む木立の間から眩しい窓明りと共に、朗らかなラジオの金属音が、国道添いの村の方へ流れ落ち初めたのであった。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
そうして眼に痛い程明るい五十|燭や百燭の電燈と、賑やかなラジオの金属音が、又もや毎晩毎晩丘の上から流れ落ち初めて、村の家々を羨ましがらせ、且、悩ました。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
「口笛と金属音というのは確かですか?
— THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND 『まだらのひも』 青空文庫
それから最期にヘレン・ストーナの聞いた金属音(これは鎧戸の棒が元のところに戻った音かもしれぬが)。
— THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND 『まだらのひも』 青空文庫
ストーナさんの聞いた金属音は、博士が怪物を戻して大急ぎで金庫の戸を閉めた音に相違ない。
— THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND 『まだらのひも』 青空文庫
鈍い金属音を発してそれはオルガンをしたたか打った。
— 矢田津世子 『反逆』 青空文庫
異様な顔をした機械人間は、階段をおりきると、谷博士と五人の少年がかたまっているところへ、金属音の足音をひびかせながら近づいた。
— 海野十三 『超人間X号』 青空文庫
重量と圧力と速度の混り合つた一種生々しい金属音である。
— 岸田國士 『空襲ドラマ』 青空文庫