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無髯

むぜん
名詞-の形容詞
1
標準
beardless
文例 · 用例
こういういで立ちをした白皙無髯、象牙で刻したような風貌が今でも実にはっきりと思い出されるのである。
寺田寅彦 俳諧瑣談 青空文庫
」口許かたく、灰色をおびた毛をした無髯の男が言った。
A STUDY IN SCARLET 緋のエチュード 青空文庫
彼等にとつて髯は余程重要なものに違ひない、車の中程に腰かけてゐる若い東京から来た男一人だけが無髯であるといふ意味で、この男を他の者よりも惨めに、弱々しく見せた。
小説 小熊秀雄全集−15− 青空文庫
若い無髯の土工夫は、飯場に着いてから、三日目に逃げ出さうと企てゝゐた、彼の逃走を感づいてゐたのは、モッコの相手である『源』といふ男であつた。
小説 小熊秀雄全集−15− 青空文庫
『おい、若いの、今度部屋に来るときは、俺のやうな立派な髯を生して来いよ――』 と源はモッコの引繩を、ヒョイとしやくりあげて、先棒担ぎの若い無髯の土工の力の負担を少くしてやるのであつた。
小説 小熊秀雄全集−15− 青空文庫
四日目の日没頃、この無髯の若い土工夫は逃げだした、二里程逃げて追手に捕まつた。
小説 小熊秀雄全集−15− 青空文庫
処へ案内もなく障子をガラリと開けて、方面無髯の毬栗頭がぬうッと顔を出した。
内田魯庵 貧書生 青空文庫
座敷の縁側を通り過ぎて陰気な重苦しい土蔵の中に案内されると、あたかも方頷無髯の巨漢が高い卓子の上から薄暗いランプを移して、今まで腰を掛けていたらしい黒塗の箱の上の蒲団を跳退けて代りに置く処だった。
内田魯庵 二葉亭余談 青空文庫
作例 · 標準
無髯の青年は、つるつるとした顎を触りながら鏡の前で少し照れくさそうに笑った。
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就職活動のために髭をきれいに剃り落とし、すっかり無髯の清潔感ある姿になった。
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時代劇の中で、武士たちが無髯の美しい若衆を取り囲んで騒いでいる。
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