苦しみもがく
くるしみもがく
動詞
標準
文例 · 用例
少し大時代に天狗退治をやって下さい) 遂に天狗を叩き斬ると、 苦しみもがく天狗。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
葉子はしかしその老人の苦しみもがく姿を見るとそんな事は手もなく忘れてしまっていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
貞世を見つめているうちに、そのやせきった細首に鍬形にした両手をかけて、一思いにしめつけて、苦しみもがく様子を見て、「そら見るがいい」といい捨ててやりたい衝動がむずむずとわいて来た。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
息をこらしてうかがっていると、内ではいよいよ苦しみもがくような声が激しくなって、弥次右衛門は入口の筵をかきむしるようにはねのけて、小屋の外へころげ出して来た。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
かれらはその苦しみもがくのを見て、面白そうに大いに笑った。
— 夷堅志 『中国怪奇小説集』 青空文庫
「無礼者、無礼者」 床柱へ押しつけられて苦しみもがく擬いの神尾主膳。
— 白根山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
かりそめにしめあげた腕はゆるめなければならないのに、人間の肉が苦しみもがく瞬間の、はげしい運動と、熱い血潮に触れると、むらむらとして潜在の本能がわき上ります。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
病気になれ、お前の苦しみもがく様子をおれは描こう。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫