山様
やまよう
名詞
標準
文例 · 用例
」「それにしても秋山様はどうなさりましただか是非この勝負には若旦那様をお勝たせ申しましねえでは、私の気が済みましねえ。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
それに第一あの秋山様は世間の噂では、随分|性質の悪いお方だそうでおざりまするで、どうぞ貴方のお身に万一の事がなければよろしいがと老爺はそればかりを案じておりまする。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
」「それじゃいよいよ篠山のお旦那様もここにいらっしゃるでがすね、もしあの秋山様に探し出されねえ中に少しも早く……」「そうお前のように急々したって仕方がないじゃないか、それよりも第一にどこか適当の場所を探して一まず落着く場所を拵えなければならん。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
「いかほど、どれほど責められましても、わたくし、中山様に毒など盛った覚えござりませぬ」「それみろッ。
— 毒を抱く女 『右門捕物帖』 青空文庫
」「牧唯助(むかしの臼杵直卿也)松平冠山様之以状御たのみの事申遣候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「おや、あなたが牧山様の――何でいらっしゃいますか、ちっとも存じませんで、はなはだ失礼を致しました。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
牧山様には始終御世話になると、宿で毎々|御噂を致しております」と急に叮嚀な言葉使をして、おまけに御辞儀までする、迷亭は「へええ何、ハハハハ」と笑っている。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
するとお八重は、お定の穏しくしてるのを捉まへて、自分の行つた横山様が、何とかいふ学校の先生をして、四十円も月給をとる学士様な事や、其奥様の着てゐた衣服の事、自分を大層可愛がつてくれた事、それからそれと仰々しく述べ立てて、今度は仕方がないから帰るけれど、必ず再自分だけは東京に来ると語つた。
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫