一家心中
いっかしんじゅう
名詞
標準
family suicide
文例 · 用例
このたびの戦争で家を失った人たちの大半は、(きっとそうだと思うのだが)いつか一たびは一家心中という手段を脳裡に浮べたに違いない。
— 太宰治 『親友交歓』 青空文庫
金を軽蔑なんかしていようもんなら、現在では、子供の幸福どころか、一家心中もんだ。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
だけど、ハタから見れあ、僕の家なんぞ幾つ自殺が有つたつて母殺しだの一家心中だのと騒いだつて、誰も不思議と思はない程立派な根拠があるんだい。
— 坂口安吾 『竹藪の家』 青空文庫
きかなければ天光光を殺して一家心中する、という大変な見幕であった。
— 天光光女史の場合 『安吾巷談』 青空文庫
天光光を殺して一家心中するという。
— 天光光女史の場合 『安吾巷談』 青空文庫
まことに狂的で不穏であるが、一家心中というのが日本によくあるのだから、笑うわけに行かない。
— 天光光女史の場合 『安吾巷談』 青空文庫
まして、女の父は一家心中するとまで云っている危険人物ではないか。
— 天光光女史の場合 『安吾巷談』 青空文庫
細君の方は、亭主が心中したことを知らず、亭主の方は、女房が子供をつれて熱海まで追ってきて別の旅館で一家心中していることを知らなかった。
— 湯の町エレジー 『安吾巷談』 青空文庫
作例 · 標準
その古い屋敷では、かつて借金苦で一家心中があったという悲しい噂が囁かれている。
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その歴史小説は、追い詰められた武士の一家が名誉を守るために一家心中を選ぶ悲劇を描いている。
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新聞の片隅に、経済的な理由から一家心中を図り、子ども一人が保護されたという記事が載っていた。
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