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草市

くさいち
名詞
1
標準
flower market during Obon
文例 · 用例
二 草市 七月十三日の夕方哲学者のA君と二人で、京橋ぎわのあるビルディングの屋上で、品川沖から運ばれて来るさわやかな涼風の流れにしながら眼下に見通される銀座通りのはなやかな照明をながめた。
寺田寅彦 試験管 青空文庫
それから楼を下って街路へおりて見ると、なるほどきょうは盆の十三日で昔ながらの草市が立っている。
寺田寅彦 試験管 青空文庫
ひと月前の七月十三日の夜には哲学者のA君と偶然に銀座の草市を歩いて植物標本としての蒲の穂や紅花殻を買ったりしたが、信州では八月の今がひと月おくれの盂蘭盆で、今夜から十七日まで毎晩この温泉宿の前の広場で盆踊りがあるという。
寺田寅彦 沓掛より 青空文庫
時は盂蘭盆にかかって、下町では草市が立っていよう。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
それは七月十二日の夜の四つ半(午後十一時)に近いころで、今夜はここらの組屋敷や商人店を相手に小さい草市が開かれていたのであるが、山の手のことであるから月桂寺の四つの鐘を合図に、それらの商人もみな店をしまって帰って、路ばたには売れのこりの草の葉などが散っていた。
岡本綺堂 異妖編 青空文庫
一|時か半時前までは土地相応に賑わっていたらしい草市のあとも、人ひとり通らないほどに静まっていた。
岡本綺堂 異妖編 青空文庫
今夜は盂蘭盆の草市で、夜ももう更けている。
岡本綺堂 異妖編 青空文庫
あしたが草市という日に、お雪はいつものように文字春のところへ稽古に来た。
津の国屋 半七捕物帳 青空文庫