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怪談物

かいだんもの
名詞
1
標準
文例 · 用例
前者は一種の怪談物で、柳川重信(菊五郎)重信の妻おきは(秀調)磯貝浪江(八百蔵)下男庄助(松助)で上演の噂もあったが、若手の役が無いのと、大体の筋がさびしいのとで、上演の機会を失っていたものである。
岡本綺堂 寄席と芝居と 青空文庫
つまり夏狂言とか盆替りとか云う場合に、怪談物を選択したらしい。
岡本綺堂 怪談劇 青空文庫
少年時代のわたしは一方にかなりの暴れ者であると同時に、また一方には頗る陰鬱な質で、子供のくせに薄暗いところに隠れて、なにか本でも読んでいる風であったから、金さんから借りた草双紙のなかでも怪談物を好んで読んだ。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
半蔵はよく町々の絵草紙問屋の前に立って見るが、そこで売る人情本や、敵打ちの物語や、怪談物なぞを見ると、以前にも増して書物としての形も小さく、紙質も悪しく、版画も粗末に、一切が実に手薄になっている。
第一部下 夜明け前 青空文庫
第三には「侠客物」第四に「仇討物」第五に「お家騒動」第六に「怪談物」第七に「伝奇物」第八に「教訓物」第九に「人情本」即ち、恋愛小説の類、第十に「戯作物」これらは総て、大衆文芸の中へ含まれて差支え無い物である。
直木三十五 大衆文芸作法 青空文庫
しかも僕の見た人形芝居は大抵小幡小平次とか累とかいふ怪談物だつた。
芥川龍之介 本所両国 青空文庫
しかも僕の見た人形芝居は大抵小幡小平次とか累とかいう怪談物だった。
芥川龍之介 本所両国 青空文庫
四谷怪談のお岩・播州皿屋敷の侍女お菊・「恋闇鵜飼燎」などの怪談物で、菊五郎のした女形を可なり克明にうつして、それには成功している。
折口信夫 役者の一生 青空文庫