奥御殿
おくごてん
名詞
標準
noble's private quarters
文例 · 用例
吉田というのは、まだ若くって頭のいい人だったが、北海道というような処に赴任させられたのが不満であるらしく、ややともすると肝心な授業を捨てておいて、旧藩主の奥御殿に起ったという怪談めいた話などをして、学生を笑わせている人だった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
産屋も奥御殿という処だ。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
閑な日には鰌を掬つて暮すだが、祖父殿は、繁昌での、藩主様さ奥御殿の、お雛様も拵へさしたと…… 其の祖父殿はの、山伏の姿した旅の修業者が、道陸神の傍に病倒れたのを世話して、死水を取らしつけ……其の修業者に習つた言ひます。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
子役の粗相12・10(夕) 今道頓堀の中座で演つてゐる『故郷飾錦伊達織』、伊達家奥御殿の場に鶴千代丸に扮してゐる実川延宝と、千松に扮してゐる中村|芝芸雀といふ子役が二人ゐる。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
いつも奥御殿の場になると、子供心にも競争心を起して、一生懸命に芸を励むので、見物衆も思はずほろりとさせられてゐるが、八日の演出には、子役の手には殆ど持ち切れない程の思ひもかけぬ大事件が起きた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
この日宗春は奥御殿で、快い眠りに耽っていた。
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
お伽衆だという所で、自由に奥御殿へ出入ることが出来た。
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
で、奥御殿へ行くことが出来た。
— 国枝史郎 『血ぬられた懐刀』 青空文庫
作例 · 標準
例句