立ち流し
たちながし
名詞
標準
文例 · 用例
というのも、二人の女中まかせの庸三の台所は、ひどく不取締りで、過剰な野菜がうんと立ち流しの下に腐っていたり、結構つかえる器物がそこらへ棄てられたり、下品な皿|小鉢が、むやみに買いこまれたりして、遠海ものの煮肴はいつも砂糖|漬けのように悪甘く、漬けものも溝のように臭かった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
そこは勘定部屋の専用で、大きな水瓶が二つあり、三尺に六尺の立流しがあって、飲み水の補給は云うまでもなく、勘定方の者が洗面したり、汗を拭いたりするための半※なども備えられ、その世話をする水番の小者が二人いた。
— 第四部 『樅ノ木は残った』 青空文庫