迂闊千万
うかつせんばん
形容動詞
標準
very careless
文例 · 用例
「かようなことになろうとは……迂闊千万にございました」「今は云わぬよ!
— 国枝史郎 『前記天満焼』 青空文庫
第二百二十二 胃と腸 広海子爵も中川の談話に惹入れられ「中川さん、そういう事を伺ってみると我輩なぞは実に迂闊千万で、腹が悪るければ何でも同じ物を食べなければならんと思っていました。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
こうしてみると我々の政治論なぞは随分迂闊千万なものですな」中川「アハハ失礼ながら今の世の議論は大概迂闊ならざるはなし。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
これが迂闊千万でありませんか。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
従而エスパニヤ軒の酒場といへば一般にいはゆる酒場と種類も品格も異るやうに言はれてゐるが、クレムリン宮殿や法王庁の内部にすら当然の疑惑と憶測の横行しやすい今日、田舎の話にしてからが聊か迂闊千万である。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
ははあ、園遊会だな、と咄嗟に思つたのは吾ながら迂闊千万で、正面の数寄屋づくりの堂々たる一棟は、なんと大きな十字架を、藁屋根の上にそびえさせてゐるではないか。
— 神西清 『ハビアン説法』 青空文庫
「なるほど尤も、年上の拙者が、それに気がつかないとは迂闊千万」 柴田文内はそんな事を言いながら中へ入りました。
— 玉の輿の呪い 『銭形平次捕物控』 青空文庫
彼にとって何という僥倖であったか、迂闊千万にもそこのテーブルの上に、一挺のピストルが置いてあるではないか。
— 江戸川乱歩 『猟奇の果』 青空文庫
作例 · 標準
例句