狐格子
きつねごうし
名詞
標準
lattice work
文例 · 用例
……其の狐格子を開けますとね、何うです……(まあ、此は珍しい。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
…… 私は飛出した…… 壇を落ちるやうに下りた時、黒い狐格子を背後にして、婦は斜違に其處に立つたが、呀、足許に、早やあの毛むくぢやらの三俵法師だ。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
)と呟きながら、其の蚤の巣をぶら下げると、私が茫然とした間に、のそのそ、と越中褌の灸のあとの有る尻を見せて、そして、やがて、及腰の祠の狐格子を覗くのが見えた。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
狐格子、唐戸、桁、梁、※すものの此処彼処、巡拝の札の貼りつけてないのは殆どない。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
後に踵いて来て、渠等は狐格子の外で留まつたのである。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
』 成程、狐格子に釣つて置いた提灯は何時までも蝋燭が消たずには居らぬ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
はつと思へば、烏ほどの真黒な鳥が一羽虫蝕だらけの格天井を颯と掠めて狐格子をばさりと飛出す…… 目一つ抉られては半身をけづり去られたも同じ事、是がために、第一の作は不用に帰した。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
横へ切れて田畝道を、向ふへ、一方が山の裙、片傍を一叢の森で仕切つた真中が、茫と展けて、草の生が朧月に、雲の簇がるやうな奥に、祠の狐格子を洩れる灯が、細雨に浸むだのを見ると――猶予はず其方へ向いて、一度斜に成つて折曲つて列り行く。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
作例 · 標準
老舗の呉服屋の店先には、繊細な意匠の狐格子がはめ込まれており、格式の高さを物語っている。
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夕暮れ時、狐格子の間から漏れる行灯の明かりが、石畳の道を優しく照らしていた。
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伝統的な建築技法を用いた狐格子は、通気性とプライバシーを両立させる先人の知恵だ。
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