資格者
しかくしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
その頃、れいの多額納税の貴族院議員有資格者は、一県に四五人くらいのものであったらしい。
— 太宰治 『苦悩の年鑑』 青空文庫
縹渺とした伝説の女こそ、今の彼の心を慰める唯一の資格者だ。
— 岡本かの子 『小町の芍薬』 青空文庫
生活の組合員としては面白い資格者だ。
— 岡本かの子 『唇草』 青空文庫
水利總代は、地主と、自作兼小作をも有資格者としてそのなかに含めた自作とから選擧され、所有地の水利について議決するのである。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
すなわち若林の調査書類と、吾輩の遺言書とを、一まとめにしてこれに一つの結論をつけて、学界に発表すべく、神様の思召によって選まれた無二の資格者である事が、君の過去の記憶の回復と共に判明するであろうことを、吾輩も若林も信じて疑わないのだ……否、吾輩と若林ばかりでない。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
尤も、それだけに条件も一寸面倒臭く、いま云ったような資格者で、その地方にあるその会の支部長の推薦がなければならないのであった。
— 大阪圭吉 『三の字旅行会』 青空文庫
資格審査委員会は、村びとたちの財産調査をして、中農、貧農を集団農場加入の資格者とするのだった。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
もし婦人参政尚早論を唱えてこれに反対する人々があるなら、納税資格者以外の一般男子を非愛国者の如くに見て普通選挙尚早論を唱える人々と、その不徹底論者たることにおいて大差はないと思います。
— 与謝野晶子 『婦人も参政権を要求す』 青空文庫