幻辞.com

空壕

くうごう
名詞
1
標準
文例 · 用例
朦朧とした気持で、防空壕から這い出たら、あの八月十五日の朝が白々と明けていた。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
そうして、全く百日振りくらいで防空服装を解いて寝て、まあこれで、ここ暫くは寒い夜中に子供たちを起して防空壕に飛び込むような事はしなくてすむと思うと、これからさきに於いてまだまだ様々の困難があるだろう事は予想せられてはいても、とにかくちょっと安堵の溜息をもらしたという形であったのである。
太宰治 薄明 青空文庫
警報くらゐでは立ち上らぬのだが、高射砲が鳴り出すと、仕事をやめて、五歳の女の子に防空頭巾をかぶせ、これを抱きかかへて防空壕にはひる。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
もともと、この瘤取りの話は、宇治拾遺物語から発してゐるものらしいが、防空壕の中で、あれこれ原典を詮議する事は不可能である。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
私が防空壕の中で、このカチカチ山の絵本を読んでやつたら、「狸さん、可哀想ね。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
もともと、この瘤取りの話は、宇治拾遺物語から發してゐるものらしいが、防空壕の中で、あれこれ原典を詮議する事は不可能である。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
私が防空壕の中で、このカチカチ山の繪本を讀んでやつたら、「狸さん、可哀想ね。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
虚空蔵堂を廻って松の木につっかかって、落葉を捨てる空壕に飛び込んで、上衣を冠せてやっと押えました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫