親本
おやほん
名詞
標準
文例 · 用例
子は母親本位のもので、父としての彼はただ子の内部を通る赤の他人のような旅人に過ぎないとしたら。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
厩橋城は、慶長六年酒井重忠が、武州川越から転封された後、忠世、忠行、忠清、忠挙、忠相、親愛、親本の六世をへて、忠恭に至るまで百五十年間の居城であったが、そのいく度かの、利根川の洪水のために、西方の城壘が崩壊を重ねたのであった。
— 佐藤垢石 『老狸伝』 青空文庫
近代は多くの活字版が、再び『義経記』をわれわれの間に流布したけれども、その親本というべきものは一つである。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫