表芸
おもてげい
名詞
標準
main accomplishments
文例 · 用例
横田聞きも果てず、いかにも某は茶事の心得なし、一徹なる武辺者なり、諸芸に堪能なるお手前の表芸が見たしと申すや否や、つと立ち上がり、脇差を抜きて投げつけ候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書』 青空文庫
相役聞きも果てず、いかにも某は茶事の心得なし、一徹なる武辺者なり、諸芸に堪能なるお手前の表芸が見たしと申すや否や、つと立ち上がり、旅館の床の間なる刀掛より刀を取り、抜打に切つけ候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書(初稿)』 青空文庫
ナマリ節じゃかズウズウ武士じゃか存ぜぬが、まこと武士ならば武士が表芸の弓修業に賭物致すとは何ごとぞよ。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
弓は即ち剣に次ぐの表芸。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
これも一種の内職のようなものですが、こうなると立派な表芸で、世間の評判も好し、上のおぼえもめでたいのですから、一挙両得ということにもなります。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
だから、「何々|節」と謂はれるものを謡ひ乍ら三味線を弾くことは、紳士の表芸としてやまとの社会よりも、高く見られて来た。
— 折口信夫 『沖縄を憶ふ』 青空文庫
その新猿楽の本芸とも、表芸ともいふべきものは、春の初め或は農村諸行事の開始を祝福する意味を持つた「翁」であつた。
— ――鶴亀の芸能―― 『鶴が音』 青空文庫
後年磨きあげられて、彼一代の表芸の一つとなつた。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
作例 · 標準
例句