紙縒り
こより異読 かみより
名詞
標準
string made from twisted paper
文例 · 用例
襟廻りは白の紙縒りが主でこれに黒糸を用い、また時としては赤や緑や茶やその他色糸をこれに差してゆく。
— 柳宗悦 『蓑のこと』 青空文庫
櫻の梢は立派な寄木を遠い南の空に組み上げ私はたばこよりも寂しく煙る地平線にかすかな泪をながす。
— 宮澤賢治 『うろこ雲』 青空文庫
ここより五十ばかりの人道づれとなりて行く。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
夏の初め、彼は城下に住むことを厭いて、半里|隔てし、桂と呼ぶ港の岸に移りつ、ここより校舎に通いたり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
紀州よ我子よと呼びつつ走りゆくほどに顔のなかばを朱に染めし女|乞食いずこよりか現われて紀州は我子なりといいしが見るうちに年若き眼に変わりぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
この木の鳥居の左の柱には割れめありて太き鉄の輪を嵌めたるさえ、心たしかに覚えある、ここよりはハヤ家に近しと思うに、さきの恐しさは全く忘れ果てつ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
町の西端に寺ありてゆうべゆうべの鐘はここより響けど、鐘|撞く男は六十を幾つか越えし翁なれば力足らず絶えだえの音は町の一端より一端へと、おぼつかなく漂うのみ、程近き青年が別荘へは聞こゆる時あり聞こえかぬる時も多かり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
山鳩一羽いずこよりともなく突然|程近き梢に止まりしが急にまた飛び去りぬ。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
作例 · 標準
プレゼントのラッピングに紙縒りを使った。
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彼は紙縒りで器用に鳥の形を作った。
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細い紙縒りが風に揺れている。
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