鼻面
はなづら
名詞
標準
muzzle
文例 · 用例
宅の白猫の顏に少し似てゐるが、あの喇叭のやうな恰好をして、さうして禿頭のやうな色彩を帶びた鼻面はセンシユアルでシユワイニツシである。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
瓜わらべはくねくね可憐な鳴声を立てて鼻面を翁の胸にこすりつけた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
そのうちにライオンとも虎ともつかぬ動物がやって来て自分に近寄り、そうして自分の顔のすぐ前に鼻面を接近させる。
— 寺田寅彦 『夢判断』 青空文庫
びくびくと蠢いて見える大な鼻面をこちらへ捻じ向けてしきりに私等が居る方を見る様子。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
馬は背、腹の皮を弛めて汗もしとどに流れんばかり、突張った脚もなよなよとして身震をしたが、鼻面を地につけて一掴の白泡を吹出したと思うと前足を折ろうとする。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
その時、駿足に流汗を被りながら、呼吸はあえて荒からぬ夕立の鼻面を取って、滝太郎は、自分も掌で額の髪を上げた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
麓を見ると、塵焼場だという、煙突が、豚の鼻面のように低く仰向いて、むくむくと煙を噴くのが、黒くもならず、青々と一条立騰って、空なる昼の月に淡く消える。
— 泉鏡花 『若菜のうち』 青空文庫
びく/\と蠢いて見える大な鼻面を此方へ捻ぢ向けて頻に私等が居る方を見る様子。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
作例 · 標準
犬が私の鼻面にキスをしてきて、思わず笑ってしまった。
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馬が鼻面を私の手のひらにこすりつけてきた。
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彼は、子供の鼻面を指で優しくなでた。
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