幻辞.com

小量

しょうりょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
編輯後記(昭和二年一月號)『青空』記事梶井基次郎 例月に比して小量のものしか載せ得なかつたことは、青空の經濟策に變動があつたことにもよるが、編輯の任にあたつた私が病態思ふやうに働らけなかつたためである。
『青空』記事 編輯後記(昭和二年一月號) 青空文庫
しかし、ぼろいのは、当時のタングステン電球の中には小量の白金が使用されているのがあり、電球一万個に一匁五分見当の白金がとれるからである。
織田作之助 青空文庫
その時彼は私の見ている前で、始めて医者の勧める小量の牛乳を呑んだ。
夏目漱石 硝子戸の中 青空文庫
これは人間に飲ませるのだから極く小量しか用意してないのだ。
夢野久作 無系統虎列剌 青空文庫
その中から、やはり今日頓野老人が扱った塩酸モルヒネの小瓶を抓み出して、その中の白い粉末の小量を、月の光りに透かしながらカプセルに落し込んだが、多過ぎると思ったらしく又、その中の極微量を小瓶の中へ落し返してからカプセルの蓋をシッカリと蔽うた。
夢野久作 笑う唖女 青空文庫
クライビヒも、思惟作用は、思惟對象の最大量が思惟内容の最小量をもつて表象され、評價され、推論式で組み立てられるやうに、計畫的に行はるべきである、といつてゐる。
三木清 認識論 青空文庫
しかも、その深淵は、ただに表現と生活との中間のみの深淵とは限らず、生活に於ける人間の深淵と、それを表現した場合に於ける深淵と、三重に複合して来るのであってみれば、小量の短篇では、よほどの大天才といえども、純粋小説を書くということは不可能なことになって来る。
横光利一 純粋小説論 青空文庫
これへ小量の種油を雑ぜる。
国枝史郎 天主閣の音 青空文庫