上服
うわふく
名詞
標準
outer garment
文例 · 用例
卓子に相対して、薬局の硝子窓を背後に、かの白の上服を着たのと、いま一人洋服を着けた少年と、処方帳をずばと左右に繰広げ、筆に墨汁を含ませつつ控えたり。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
そこで用もなしに上服をとって外から見えないように壁にかけるとけろりとしていた。
— 金史良 『光の中に』 青空文庫
何という思わぬだしぬけたことをする少年であろう、私にはその時にも半兵衛が監房の中で上服を壁にかけてにたにたしていたことが思い出された。
— 金史良 『光の中に』 青空文庫
少年はいつの間にか新しいアンダーシャツに着替えて、ぼろぼろの上服を脇にかかえたまま、時々口笛などを吹き鳴らした。
— 金史良 『光の中に』 青空文庫
」そう云ったかと思うと彼は私の手に自分の脇にかかえていた上服を投げ附けて、嬉々としながら石段をひとり駆け下りて行くのだった。
— 金史良 『光の中に』 青空文庫
真赤な血のような色をした下着に、薄い、真黒い上服をピッタリと着込んで、丸い乳と卵型のお尻をタマラナイ流線型にパチパチと膨らましている。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
井戸端に出ると汗はダラダラと全身に流れて小倉の上服はさも水に浸したようである。
— 李光洙 『愛か』 青空文庫
作例 · 標準
例句