真金
まがね
名詞
標準
文例 · 用例
おこられるからね」「真金町?
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
貧しき女人の舎内に多くの真金の蔵あり。
— 南方熊楠 『易の占いして金取り出だしたること』 青空文庫
この人すなわちその家において、真金の蔵を掘り出だす。
— 南方熊楠 『易の占いして金取り出だしたること』 青空文庫
――その上には、ゆうべ、真金町の日本ムスメに、もてたか、ふられたかした赤|羅紗の外国士官どもが、籐の細いステッキを膝に挟んで、強烈なウスケの大壜を喇叭飲みにつかみ、俥から俥の上へ、手わたしに飲み廻しながら銀貨の音で、車夫の細い脛を叱咤して行く。
— 吉川英治 『かんかん虫は唄う』 青空文庫
間もなく店員たちの蔭口で知ったが、御しんさんはもと真金町遊廓の神風楼でお職を張っていた全盛の花魁だったとの事である。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
「あいつはもう四十六、七だぜ、一生ドックの古顔で、一生真金町(遊廓)へセッセと運んで行くんだなあ」と、仲間の誰かが云っていた。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
では日本版のそのラヴ・シーンとは何かというと、大ざっぱに言って、幕末維新の先駆をなした天誅組の首領、藤本鉄石(真金)にこんな一話があったのを、書名は忘れたがふと思い出したのである。
— 吉川英治 『美しい日本の歴史』 青空文庫