寒空
さむぞら
名詞頻度ランク #38124 · 青空 216 例
標準
wintry sky
文例 · 用例
私は「作楽井さんは、この頃でも何処かを歩いてらっしゃるでしょうか、こういう寒空にも」 と言って、漂浪者の身の上を想ってみた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
学校は好きにも好きにも遂ひに世話をやかしたる事なく、朝めし喰べると馳け出して三時の退校に道草のいたづらした事なく、自慢では無けれど先生さまにも褒め物の子を、貧乏なればこそ蜆を担がせて、この寒空に小さな足に草鞋をはかせる親心、察して下されとて伯母も涙なり。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
學校は好きにも好きにも遂ひに世話をやかしたる事なく、朝めし喰べると馳け出して三時の退校に道草のいたづらした事なく、自慢では無けれど先生さまにも褒め物の子を、貧乏なればこそ蜆を擔がせて、此寒空に小さな足に草鞋をはかせる親心、察して下されとて伯母も涙なり。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
戦地の寒空の塹壕の中で生きる死ぬるの瀬戸際に立つ人にとっては、たった一片の布片とは云え、一針一針の赤糸に籠められた心尽しの身に沁みない日本人はまず少ないであろう。
— 寺田寅彦 『千人針』 青空文庫
ね、祖母が、孫と君の世話をして、この寒空に水仕事だ。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
それには寒空に無帽の着流し、足駄ばき、あごの不精ひげに背の子等は必要で有効な道具立てでなければならない。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
渡瀬はしたり顔に一度首をかしげると、堅く腕を胸高に組合せて霜の花でもちらちら飛び交わしているかと冴えた寒空の下を、深く考えこみながら、南に向いてこつりこつりと歩いていった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
この寒空に全身殆ど裸で、僅に腰の辺に獣の皮を纏うているのみであった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
作例 · 標準
北風が吹き荒れる寒空の下、彼は一人立ち尽くしていた。
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寒空の下で食べる温かいラーメンは格別だ。
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寒空に星が瞬き、澄み切った冬の夜空だった。
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