本末
ほんまつ
名詞
標準
essence and fringe
文例 · 用例
子細は、其主人、自然の役に立ぬべしために、其身相応の知行をあたへ置れしに、此恩は外にないし、自分の事に、身を捨るは、天理にそむく大悪人、いか程の手柄すればとて、是を高名とはいひ難し」とはっきりした言葉で本末の取りちがえを非難している。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
今の家庭説とて、皆悪いことばかりを書いてあると云うのではない、本末を顛倒し、選択を誤るの害を恐れるのである。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
自由に達して始めて物の本末を認識し、第一義と第二義を判別し、末節を放棄して大義に就くを得るということを説いたのには第百十二段、第二百十一段などのようなものがある。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
貴嬢はよも鎌倉にて初めて宮本二郎にあいたまいたる、そのころの本末を忘れたまわざるべければ。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
其詳を知らんとするものは、明史及び明朝紀事本末等に就きて考うべし。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
七蔵衣装立派に着飾りて顔付高慢くさく、無沙汰謝るにはあらで誇り気に今の身となりし本末を語り、女房に都見物|致させかた/″\御近付に連て参ったと鷹風なる言葉の尾につきて、下ぐる頭低くしとやかに。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
仮小屋一 楽屋なる居室の小窓と、垣|一重隔てたる、広岡の庭の隅、塵塚の傍に横わりて、丈三尺余、周囲およそ二尺は有らむ、朽目赤く欠け欠けて、黒ずめる材木の、その本末には、小さき白き苔、幾百ともなく群り生いたり。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
反歌障子にすずろにひびく筬の音山辺の春はすでに動きぬ山かげの懸樋の縁の紐氷柱本末ほそうなりにけるかも造り酒屋の歌水きよき多摩のみなかみ、南むく山のなぞへ、老杉の三鉾五鉾、常寂びて立てらくがもと、古りし世の家居さながら、大うから今も居りけり。
— 北原白秋 『海阪』 青空文庫
作例 · 標準
この問題の本末をしっかりと理解することが、解決への第一歩だ。
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彼の話は本末が逆転していて、何が言いたいのか分かりにくい。
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どんなことでも、本末を誤ると良い結果は生まれない。
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