幻辞.com

蠢く

うごめく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
1
標準
to wriggle
文例 · 用例
」 幹太郎は、狂暴なものが、一時に、胸のなかで蠢くのを感じた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
丘の上に整列していた別の中隊は、カーキ色と、百姓服が入り乱れ、蠢く方をめがけてウワッと叫びながら馳せくだりだした。
黒島伝治 パルチザン・ウォルコフ 青空文庫
手水鉢と垣の間の、月の隈暗き中に、ほのぼのと白く蠢くものあり。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
」 而して、其の提灯の顋に、凄まじい影の蠢くのは、葉やら、何やら、べた/\と赤く蒼く塗つた中に、眞黒にのたくらしたのは大きな蜈蚣で、此は、其の宮のおつかはしめだと云ふのを豫て聞いた。
泉鏡太郎 月夜 青空文庫
さるほどに得三は高田とともに家内に入り、下枝は居らずや見えざるかと、あらゆる部屋を漁り来て、北の台の座敷牢を念のため開き見れば、射込む洋燈の光の下に白く蠢くもののあるにぞ、近寄り見れば果せるかな、下枝はここにぞ発見されたる。
泉鏡花 活人形 青空文庫
) 周囲に蠢く患者の光景。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
」 絨毯を縫いながら、治兵衛の手の大小刀が、しかし赤黒い電燈に、錆蜈蚣のように蠢くのを、事ともしないで、「何が、犬にも牙がありゃ、牛にも角があるだあね。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
蚯蚓の骸の干乾びて、色黒く成りたるが、なかばなま/\しく、心ばかり蠢くに、赤き蟻の群りて湧くが如く働くのみ、葉末の揺るゝ風もあらで、平たき焼石の上に何とか言ふ、尾の尖の少し黒き蜻蛉の、ひたと居て動きもせざりき。
泉鏡花 紫陽花 青空文庫
蠢く(うごめく) — 幻辞.com