かき上げる
かきあげる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to push up (one's hair) with one's fingers
文例 · 用例
一つ一つ「帽子」を脱ぎ取って縁側へ並べたり子芋の突起を鼻に見立てて真書き筆でキューピーの顔をかき上げるものもあった。
— 寺田寅彦 『球根』 青空文庫
けれども葉子はもう左手の小指を器用に折り曲げて、左の鬢のほつれ毛を美しくかき上げるあの嬌態をして見せる気はなくなっていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
再び金髪をかき上げる暇もなく、彼はブーキン夫人の有名な饒舌に捕まった。
— 宮本百合子 『街』 青空文庫
たっぷりと水を含ませた鬢出しで前髪をかき上げると、ふっさりと前髪は額に垂れて、違った人のように私も美しくなっている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
日本髪はいゝな、キリヽと元結いを締めてもらうと眉毛が引きしまって、たっぷりと水を含ませた鬢出しで前髪をかき上げると、ふっさりと額に垂れて、違った人のように美しくなる。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
……………………と………インキ壺の中に何か落ち込んでいるのに気がついて、ペン先で二三度突つき、その中の一個をかき上げると、ハッとしてペン軸を取り落す。
— ――手先表情映画―― 『涙のアリバイ』 青空文庫
彼女は短い髪の毛をかき上げると、小泉の方へ苦笑に似たしなをして、活発に立上った。
— 豊島与志雄 『立枯れ』 青空文庫
しきりに、漆黒の髪が額に垂れ下るのを、細い手でかき上げるのが、なんとはなしに美しかった。
— 海野十三 『赤耀館事件の真相』 青空文庫
作例 · 標準
暑くなってきたから、髪を指でさっとかき上げてみた。
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風が吹いて前髪が邪魔だったから、軽くかき上げた。
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「もう、髪が顔にかかる!」そう言って、彼女は無意識に髪をかき上げた。
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