人外境
じんがいきょう
名詞
標準
uninhabited area
文例 · 用例
森田思軒の「探偵ユーベル」、「間一髪」、原抱一庵の「女探偵」、徳冨蘆花の「外交奇譚」、黒岩涙香の「人外境」等。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
何しろ魚といふ奴は冷い、驚き易い、逃げ易い、そして人外境にあつて千尋の海を遊弋してゐる。
— 佐藤惣之助 『魚美人』 青空文庫
この人外境に火の光が見えるッ。
— 平田晋策 『昭和遊撃隊』 青空文庫
この荒涼たる人外境に或る種の親密感を感じても、そうふしぎではない。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
癩、天疱瘡、赤狼斑など天刑病者の聚落は、山間僻陬のところどころに散在したが、ほとんどすべてが人外境を形成し、他郷から入りこんだ者はかならず命を奪うことになっている。
— 久生十蘭 『うすゆき抄』 青空文庫
そして、大きな口をあけたまま、痴呆のように、この圧倒的な人外境の風景に見とれていた。
— 江戸川乱歩 『影男』 青空文庫
不思議と云えば不思議であるが、だが、考え方によっては、その様な彼であったからこそ、あれ程の、物狂わしい、人外境の恋が出来たのだとも、云えないことはない。
— 江戸川乱歩 『蟲』 青空文庫
死骸であるが故に、却って、生前の彼女にはなかったところの、一種異様の、人外境の魅力があった。
— 江戸川乱歩 『蟲』 青空文庫
作例 · 標準
人外境(じんがいきょう)に迷い込んだ旅人は、二度と戻ってこなかったという。
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その禁断の地は、人間が踏み入ることのできない人外境(じんがいきょう)とされていた。
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彼は、文明から隔絶された人外境(じんがいきょう)で静かに暮らしたいと願っていた。
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