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小鉤

こはぜ
名詞
1
標準
clasp
文例 · 用例
白地に藍の縦縞の、縮の襯衣を着て、襟のこはぜも見えそうに、衣紋を寛く紺絣、二三度水へ入ったろう、色は薄く地も透いたが、糊沢山の折目高。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
恐らく驚破といって跳ね起きて、別荘中、上を下へ騒いだ中に、襯衣を着けて一つ一つそのこはぜを掛けたくらい、落着いていたものは、この人物ばかりであろう。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
胸をこはぜ掛にて、後へ折開いた衣紋着ぢや。
泉鏡花 妖魔の辻占 青空文庫
この頃は、黄金のこはぜというような単純素朴な、云わば庶民的成金の夢物語は人々の耳に入らないけれども、本が大変売れるということにつれていろんな話を又聞きする。
宮本百合子 今日の読者の性格 青空文庫
船成金ができて、金のこはぜの足袋をはいたとさわがれたが、一般の人民生活は、それに便乗してせめても銀のこはぜの足袋でもはいただろうか。
宮本百合子 便乗の図絵 青空文庫
そして、何かの用事で廊下を通って行った福を母は高く顔をあげて呼び停めると、「その足袋のはきかたは何んです」と、こはぜが外れて踵の赤い皮膚が少しばかりのぞいているのを指さして甲高く叱りつけた。
矢田津世子 青空文庫
福は慌てて廊下へ膝をつき、こはぜをはめると「申訳ございません」と手をついて下った。
矢田津世子 青空文庫
あそこはぜったい安全な場所だった。
海野十三 怪星ガン 青空文庫
作例 · 標準
足袋の小鉤を一つずつ丁寧に留める。
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古い財布の小鉤が壊れてしまい、修理に出すことにした。
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祭りの衣装の小鉤が外れやすく、困った。
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