訳的
やくてき
名詞
標準
文例 · 用例
但しその新しき輸入当初に於ては、さすが尚西洋バタの臭いが強く、原物そのままの直訳的のものであった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そこで外国語の詩に就いて、読者の真の知らうと欲するところは、詩の個々の原語や逐字訳的の詩想でなくして、原詩そのものが持つてる直接のポエヂイであり、原詩それ自体の詩的ムードなのである。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
使用する器械が精巧なほど使用の注意も複雑になるから、不注意に機械的申訳的にやるのでは却って粗末な方法でするよりも悪い結果になることが往々ある。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
数十種の実験を皮相的申訳的にやってしまうよりも、少数の実験でも出来るだけ徹底的に練習し、出来るだけあらゆる可能な困難に当ってみて、必成の途を明らかにするように勉める方が遥かに永久的の効果があり、本当の科学的の研究方法を覚える助けになるかと思う。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
◇ 翁の歿後、右の言葉は直訳的に福岡の同流を風靡した傾向がある。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
しかし、それは前に言つたやうに、飜案的、飜訳的であることは勿論である。
— 田山録弥 『明治文学の概観』 青空文庫
寧ろ飜案的、飜訳的であつたから、さういふ長足の進歩をすることが出来たとも言へる。
— 田山録弥 『明治文学の概観』 青空文庫
そしてそれは決して、翻訳的なものではなく、又は一時代前の欧化のように無理に似せたものでもなく、極めて自然な一種の美しさとなっている。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫