習書
習書
名詞
標準
文例 · 用例
僅かながら年々絶えず出版されていたのは家事・家政・料理・育児・裁縫・手芸などの本で、それにしろ程度から云うと大体は補習書めいたものが多い。
— 宮本百合子 『女性の書く本』 青空文庫
Y、買って来たドイツ語独習書を bed の上で大きな声出してよんであそんでる。
— 一九三〇年(昭和五年) 『日記』 青空文庫
作者は少年時代に二年ばかり法律事務所の見習書記をしていたことがあり、こういう法律家などを書くことも巧みである。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
研究会の成果が学習書という商品の生産に直接関係して来るとすれば、出版屋は当然、その研究会の成員なり又特にはその成果の編集責任者なりと、人間的好みを通じるのは、商業上又社交上の道徳で、大抵の出版屋は著者に御馳走位いはすることになっている。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
校長が収賄したと云っても、例の学習書を出版させるのに、どの出版屋を選ぶべきかという問題の決定ならば、同じことなら、金離れの良い出版屋を選ぶに越したことはあるまい。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
これはどの村に鉄道を通すかということを決定する場合とは全く違った場合で、鉄道のように変に曲りくねった内容の学習書にならない限り、なぜこの「収賄」が悪いのか、よく考えて見ると判らなくなる。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
本当に問題になるのは、校長が収賄したとかしないとかいう道徳問題ではなくて、学習書という一種の物質の存在の問題なのである。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
こういう「職責」のためならば、小学校の先生は学習書事件ばかりではなく、まだまだ色々の「不正」をやっているので、例えば秘密な補習教育とか準備教育とかによって、思いがけない莫大な収入を月々勘定に入れている先生は到る処にあるだろう。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫