出版の自由
しゅっぱんのじゆう
表現名詞
標準
freedom of the press
文例 · 用例
内務省、及び文部省が手をつけた子供読物浄化運動は、一昨年の夏頃からで、その年の秋は取締りの酷烈なクライマックスに達した、昨年に入つても当局の出版業者に対する、警告、発禁、の連続的処置や、出版前内閲の手厳しさは、業者にとつては全く出版の自由を失ふものであつた。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
しかし取締当局が、出版業者の出版の自由を、うばつたといふ見解よりも、かういふ言ひ方がいゝ、当局の取締方針が、漸次、確立するにしたがつて、出版業者が逆に出版の『方針』がわからなくなつて、出版能力を減殺していつたと解す方が正しいだらう。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
憲法の保証する「集会の自由、言論の自由」「結社の自由」「出版の自由」がどんなものであるかということは、勤労大衆の眼を持ったすべての人は知っている筈である。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
恥を知らぬツァーの政府の言論と出版の自由の抑圧に抵抗する進歩的な書肆が必要であったためである。
— 宮本百合子 『マクシム・ゴーリキイの人及び芸術』 青空文庫
日本の民衆が持っているはずの言論の自由・出版の自由ということは、はたしてどのように実現しているでしょう。
— ――新日本文学会における一般報告―― 『一九四六年の文壇』 青空文庫
出版の自由は用紙不足という現実条件を政治的につかまれて、現在、用紙割当の仕事の実質は内閣に移されている。
— ――日本の文化のまもり―― 『三年たった今日』 青空文庫
なぜかといえば、たとえば安倍源基という人は、日本の治安維持法による特高警察というものがつくられ、言論や出版の自由をすべて人民から奪って、十何年かの間戦争を遂行して参りましたその治安維持法改悪のたびに立身してきた人間です。
— ――一九四八年十二月二十五日、新日本文学会主催「文芸講演会」における講演―― 『平和運動と文学者』 青空文庫
小原壮助1/3が、七月十五日東京新聞の「大波小波」に「出版の自由か不自由か」という一文をかかげた。
— 宮本百合子 『しかし昔にはかえらない』 青空文庫
作例 · 標準
民主主義社会において、出版の自由は何物にも代えがたい権利だ。
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検閲制度が廃止されたことで、ようやく真の出版の自由が確立された。
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出版の自由を盾にして、他人のプライバシーを不当に侵害してはならない。
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