臓型
ぞうがた
名詞
標準
文例 · 用例
その顎のまわりに父はペンをとって細い一連の鎖とロケットとを描き、ロケットの心臓型の表には、はっきり小さくYと刻まれている。
— 宮本百合子 『中條精一郎の「家信抄」まえがきおよび註』 青空文庫
同時に食料品屋の主人も店の者も、前垂を背中で締め着けている磨き上げた心臓型の留め金は、一般の方々に見て頂くために、またお望みなら聖降誕祭の鴉どもに啄いて貰うために、表側に懸けた彼等自身の心臓で御座いと云わぬばかりに開放的にかつ生々と働いていた。
— A CHRISTMAS CAROL 『クリスマス・カロル』 青空文庫
いままでのお前の海水着には、どうしたのか、胸のところに大きな心臓型の孔があいてしまったのだ。
— 堀辰雄 『麦藁帽子』 青空文庫
彼女の会話の稽古は閃くままに間違った単語を喋りまくるという心臓型であるが、閃かない時には「エエット」と日本語で考え、先生が単語のまちがいを正してやると、「ア、シマッタ」と呟く式の稽古ぶりである。
— 坂口安吾 『九段』 青空文庫
いままでのお前の海水着には、どうしたのか、胸のところに大きな心臟型の孔があいてしまつたのだ。
— 堀辰雄 『麥藁帽子』 青空文庫