気を吐く
きをはく
表現動詞-五段-カ行
標準
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文例 · 用例
夜中に籠れる歇気を吐くのであろうか、夜中に凝る乳を粒立たすのであろうか、とにかく、この湧玉をみて、そして峯を仰ぐとき、確に山の眼覚めを思わせる。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
渠ははたして三年の昔天神橋上|月明のもとに、臂を把りて壮語し、気を吐くこと虹のごとくなりし女丈夫なるか。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
」―― 一言ずつ、呼気を吐くと、骨だらけな胸がびくびく動く、そこへ節くれだった、爪の黒い掌をがばと当てて、上下に、調子を取って、声を揉出す。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
「佐太夫|居常寛濶を好み云々」(八十一頁)と著者は言ひたれども、其寛濶も、粋癖と相戦ひて恐ろしき毒気を吐くことあるをも、読者の見るまゝに任せたり。
— 北村透谷 『粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ』 青空文庫
野菜畑が香気を吐く。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
「これで宜い、これで宜い」 そう云って白娘子が口から気を吐くと道人の体は地の上に落ちた。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
「これでいい、これでいい」 そう言って白娘子が口から気を吐くと道人の体は地の上に落ちた。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
その内に、例のかみさんが起きて出て、きっとだよ、それじゃ、とすぐに狐床の前へ行った時分にゃ、もう蒸気を吐くように壁を絞って煙が出るんで、けたたましい金切声で床屋さん、親方!
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫