金椀
かなまり異読 かなわん
名詞多音語
標準
small metal bowl
文例 · 用例
「そこに坐る」といわれたのですぐ前を見ると、廊下の片側に薄い俎のようなものが幾つも並べてあって、その上に金椀だの木槽だのがおいてある。
— 堺利彦 『獄中生活』 青空文庫
銃が重い、背嚢が重い、脚が重い、アルミニウム製の金椀が腰の剣に当たってカタカタと鳴る。
— 田山花袋 『一兵卒』 青空文庫
金椀がカタカタ鳴る。
— 田山花袋 『一兵卒』 青空文庫
一寸背後を振り返つて、お光もにやりと笑つたが、納戸の神棚や佛壇から、朝供へた茶椀や金椀に盛り上げてある供物の飯を持つてきて、お梅に渡すと、お梅はそれを飯櫃へあけ、杓子でほぐして瀬戸物の丸い辨當へ詰め込んだ。
— 上司小劍 『兵隊の宿』 青空文庫
道益は朝の餉にしている牛の乳を金椀でやりつけながら、まず、は、は、はと思出し笑いをし、それから、昨夜、磧で聞いた鰻掻きの下人どもの側言をおどけた口で話してきかせると、そのかみの才媛は、箸も置かぬしいんとした形で首から上だけをこちらへまわし、つくづくと道益の顔をながめてから、「ご冗談でしょう。
— 久生十蘭 『うすゆき抄』 青空文庫
純粋の東京弁でも、いなかなまりでもない中間のことばを話すのです。
— 江戸川乱歩 『影男』 青空文庫
作例 · 標準
冷えた水を金椀に注ぐと、表面がみるみるうちに結露して白くなった。
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仏壇にお供えする金椀を、柔らかい布で傷がつかないよう丁寧に磨き上げる。
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カランと高い音を立てて、空っぽの金椀が土間の上で転がった。
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「この金椀、小さいけれどずっしりと重みがあって、手に馴染むね。」
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