独住
どくじゅう
名詞
標準
文例 · 用例
」と打棄ったように忌々しげに呟いて、頬冠を取って苦笑をした、船頭は年紀六十ばかり、痩せて目鼻に廉はあるが、一癖も、二癖も、額、眦、口許の皺に隠れてしおらしい、胡麻塩の兀頭、見るから仏になってるのは佃町のはずれに独住居の、七兵衛という親仁である。
— 泉鏡花 『葛飾砂子』 青空文庫
名物男の狂歌師、赤猪口兵衛の独住居はすべて二、三日前の通りに閑寂である。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
それ茲に怯え戰くわが生氣、逐ひやらはれて家も無く、あるは苦み、あるは失せ、今たゞ「愛」は殘りゐてふみ止まれる獨住、心地もよきか、思ふまゝ君を仰ぐも羨まし、これわが顏のさま變る故と知らずや。
— ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 『よそ人のあざむが如く』 青空文庫