守宮
やもり異読 しゅきゅう・ヤモリ
名詞多音語
標準
gecko
文例 · 用例
第一、其魔ものとはどんなものか、と突懸つて訊きますと、其の盲人ニヤリともせず、眞實な顏をしまして、然れば、然れば先づ、守宮が冠を被つたやうな、白犬が胴伸びして、頭に山伏の兜巾を頂いたやうなものぢや、と性の知れぬ事を言ふ。
— 泉鏡太郎 『三人の盲の話』 青空文庫
其の盲人こそ、其の婦に思ひを懸けて、影のやうに附絡うて、それこそ、婦の家の居まはりの瓦斯燈のあかりで見れば、守宮か、と思ふ形體で、裏板塀、木戸、垣根に、いつも目を赤く、面を蒼く、唇を白く附着いて、出入りを附狙つて居たとの事。
— 泉鏡太郎 『三人の盲の話』 青空文庫
場所、所を變へつゝ、彼の守宮の形で、天窓にすぽりと何か被つた、あだ白い、胴の長い、四足で畝るものが、ぴつたりと附着いたり、ことりと圓くなつたり、長々と這ふのが見えたり……やがて、闇の中、枕の下にも居るやうに成りました。
— 泉鏡太郎 『三人の盲の話』 青空文庫
……別に鉄槌、うむ、赤錆、黒錆、青錆の釘、ぞろぞろと……青い蜘蛛、紅い守宮、黒|蜥蜴の血を塗ったも知れぬ。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
はじめて心付くと、厠の戸で冷く握って、今まで握緊めていた、左の拳に、細い尻尾のひらひらと動くのは、一|尾の守宮である。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
懐中から本を出して、蝋光高懸照紗空、 花房夜搗紅守宮、象口吹香暖、 七星挂城聞漏板、寒入罘※殿影昏、 彩鸞簾額著霜痕、 ええ、何んでも此処は、蛄が鉤闌の下に月に鳴く、魏の文帝に寵せられた甄夫人が、後におとろえて幽閉されたと言うので、鎖阿甄。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
――舌も引かぬに、天井から、青い光がさし、その百姓屋の壁を抜いて、散りかかる柳の刃がキラリと座のものの目に輝いた時、色男の顔から血しぶきが立って、そぎ落された低い鼻が、守宮のように、畳でピチピチと刎ねた事さえある。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
これはね大工が家を造る時に、誤って守宮の胴の中へ打込んだものじゃ、それから難破した船の古釘、ここにあるのは女の抜髪、蜥蜴の尾の切れた、ぴちぴち動いてるのを見なくちゃ可けない。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
作例 · 標準
夜になると、家の壁にヤモリが現れることがある。
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ヤモリは害虫を食べてくれるので、縁起が良いと言われている。
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子供の頃、庭でヤモリを見つけて捕まえようとした。
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