枡目
ますめ
名詞
標準
文例 · 用例
そこは靠れ壁の枡目の幾側かに取り囲まれ、花の芯にも当る位置にあった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
が、眼が悪くなって、原稿紙の枡目さえも覚束なくなった今でも、どうやら書き続けているのである。
— 平次身の上話 『随筆銭形平次』 青空文庫
私ア特別で心得てるんで、誰も知っちゃいますめえよ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
そこで、草原へ蹲み込んで、信にはなさりますめえけんど、と嘉吉に蒼い珠授けさしった……」 しばらく黙って、「の、事を話したらばの。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
何か、ハイ、わけは分ンねえがね、悪く言ったのがグッと癪に障ったで、(なら可うがす、客人のものは持ってもれえますめえ、が、お前様、学校の先生様だ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
まさか、池に泳いだり、樹に眠ったのが、火の粉を浴びはしますめえ。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
華奢な事は、吹つけるほどではなくても、雪を持った向風にゃ、傘も洋傘も持切れますめえ、被りもしないで、湯女と同じ竹の子笠を胸へ取って、襟を伏せて、俯向いて行きます。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
まさかその旗本の隠居が殺したんじゃありますめえ。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫