損じる
そんじる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to harm
文例 · 用例
「おれは今まで自分の裁判にあやまちは無いと信じていたが、今度ばかりは危く仕損じるところであった。
— 岡本綺堂 『自来也の話』 青空文庫
「今もいう通り、組内でもいろいろの噂をしているので、もし仕損じるようなことがあったら、人に顔向けも出来ないので……。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
娘のお島の手紙によると、もしその尾白に出逢って仕損じるようなことがあれば、旦那さまはふだんの御気性として、あるいは御切腹でもなさるかも知れないというのである。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
なにしろ、そんな船に乗り合わせていたお俊も災難で、本人のした事じゃあありませんが、自然に伊勢屋の旦那の御機嫌を損じるような破目になって、その当座はちっと縺れたようでしたが、芸者をさせて置けばこそこんな事にもなるのだと云うので、この六月、急にお俊を引かせる話になりました。
— 薄雲の碁盤 『半七捕物帳』 青空文庫
那奴なら恐れることは無い」 彼の起ちて帯締直すを蒲田は見て、「まるで喧嘩に行くやうだ」「そんな事を言はずに自分も些と気凛とするが可い、帯の下へ時計の垂下つてゐるなどは威厳を損じるぢやないか」「うむ、成程」と蒲田も立上りて帯を解けば、主の妻は傍より、「お羽織をお取りなさいましな」「これは憚様です。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
多年の経験上|急いては事を仕損じるの実例をもたくさんに知っているので、しばらく黙って奥野の報告を聴いていると、相手はつづけて語り出した。
— 岡本綺堂 『真鬼偽鬼』 青空文庫
この皿がみんな損じる時には家がほろびる――こんなことを彼は何とも考えてなかった。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
一刀で斬り損じるか、もしくは相手が少し手ごわいと見れば、すぐに刃を引いて逃げるのが彼等の習いであった、次郎左衛門もそれを知っていた。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
作例 · 標準
長時間の雨で、作物がかなり「損じ」てしまった。
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無理な交渉は、相手との関係を「損じる」可能性がある。
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このデリケートな部品は、少しでも乱暴に扱うと「損じ」やすい。
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