日陰者
ひかげもの
名詞
標準
person who is socially ostracized (e.g. an ex-convict, mistress, illegitimate child)
文例 · 用例
あの剽軽者もこゝでは惨めな日陰者です。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
男のかたにはこの心持ちはおわかりにはならないかもしれないけれども」 こういってるうちに葉子は、ふと木部との恋がはかなく破れた時の、われにもなく身にしみ渡るさびしみや、死ぬまで日陰者であらねばならぬ私生子の定子の事や、計らずもきょうまのあたり見た木部の、心からやつれた面影などを思い起こした。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
まるで何か悪いことをして、世を忍んでいる日陰者のような驚きかただ!
— 平林初之輔 『探偵戯曲 仮面の男』 青空文庫
寧そ其時帰ッ了や好かったんですけど、帰って来たって、家が有るンじゃ有りませんしさ、人の厄介になって苦労する位なら、日陰者でもまだ其方が勝かと思ったもんですからね、馬鹿さねえ、貴方、言いなり次第になって半歳も然うして居たんですよ。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
密輸船あがりの夏川君に金庫を破らせて日陰者にするのとはワケがちがうようです」「さにあらずだ。
— 坂口安吾 『左近の怒り』 青空文庫
」「私がそれをおききしたいのよ」「日陰者のオメカケだから住田に愛情なんかもたないけど、スパイでないのも確かよ。
— 坂口安吾 『左近の怒り』 青空文庫
三年前に徳撰の店へ寄った時、今度は北へ足を向けるというのを幸いと、日陰者の一子徳松の行方捜査を、撰十はくれぐれも清二郎に頼んだのであった。
— 宇治の茶箱 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
之は社会的公服を欠いた日陰者のものだ。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一度の過ちで社会の日陰者となってしまった。
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日陰者の境遇から抜け出すため、彼女は懸命に努力した。
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その映画は、社会の底辺で生きる日陰者たちの苦悩を描いている。
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標準
obscure person
作例 · 標準
彼はかつては著名な学者だったが、今は日陰者として静かに暮らしている。
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名声には興味がなく、日陰者として自分の研究に没頭したい。
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「あんなに才能があるのに、なぜ日陰者のままでいるんだろう?」と友人が言った。
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