呼応して
こおうして
表現
標準
in response
文例 · 用例
花袋は、その後「蒲団」や「一兵卒」など自然主義派の見本のような小説を作って、国木田独歩、岩野泡鳴ら同主義の作家と呼応して、自然主義を文壇思潮の主流たらしめ、硯友社その他の既成老衰作家などを、ひとたまりもなく押し流してしまった。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
向うの蛋粉工場からも、呼応して鳴り渡る。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
機関銃が城門の内と外から呼応して、迅く、つゞけさまにひゞき渡る。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
煎りつくようなのどの乾きと、傷が生命を奪って行く、それとの戦い、疼痛などで、病室は、檻のようなわめきで、相呼応していた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
たとえば大新聞がいっせいにある涜職事件を書き立てると全国の新聞がこれに呼応してたちまちにして日本全国がその涜職事件でいっぱいになったような感じをいだかせる。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
それは全ての人間の内部に潜む人格完成の種子が、時期来ってますます芽を伸ばさんとし、それと呼応して全宇宙に漲る大生命の哺み育てんとする作用力が、この種子に働きかけるためだと仏教では考えるのです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
内外呼応して人間を刺戟するので、知らず知らずその自然力に押し迫られて青年男女は結婚という形式を以て――これは二人協力ですから比較的気強いです――人格完成に向うのでありましょう。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
それは、余り世間の荒い波風に当らなかったか弱い、あるいは生一本な処女が、家庭を持ってその主婦となり、周囲の煩瑣な事件や境遇にひどくいたぶられた時、それに呼応して起った心内の愛欲苦悶が素直にはけ口を得ずして鬱屈し、これに加えて肉体的の過労や病気がますますヒステリーを引き起す助縁となります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
観客の盛大な拍手に呼応して、バンドはもう一曲演奏した。
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緊急地震速報に呼応して、すぐに机の下に隠れた。
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政府の呼びかけに呼応して、多くの市民がボランティア活動に参加した。
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