雨支度
あまじたく
名詞動詞-サ変
標準
preparation for rain
文例 · 用例
恰度退勤時刻だったが、雨支度がなかったので、智子は事務室に居残って、為事の余分を続けながら、晴れ間を待っていた。
— 渡辺温 『或る母の話』 青空文庫
すっかり雨支度でいるのもあるし、雪駄でばたばたと通るのもある。
— 泉鏡花 『妖術』 青空文庫
誰も、雨支度で出ましたが、ゆき来の菊も、花の露より、葉の雫で、気も、しっとりと落着いていました。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
先度の小金井行きとは違って、三人は雨支度の旅すがたで、菅笠、道中合羽、脚絆、草鞋に身を固め、半七はふところに十手を忍ばせていた。
— 二人女房 『半七捕物帳』 青空文庫
雨降りだと、雲煙が深く山を封してゐるから、折角山へ入つても山を見ることはできず、よほど厳重な雨支度をしてゐない限り、からだはびしよ濡れになつて、大概の人は風邪をひいてしまふ。
— 徳田秋聲 『霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ』 青空文庫
十一月八日 雨、行程五里、|湯ノ原、米屋(三五・中)やつぱり降つてはゐるけれど小降りになつた、滞在は経済と気分とが許さない、すつかり雨支度して出立する、しようことなしに草鞋でなしに地下足袋(草鞋が破れ易いのとハネがあがるために)、何だか私にはそぐはない。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
七瀬と、綱手は、手早く、雨支度をすると「参ります」「うむ」「母上をたのむぞ」 深雪は、雨の中を駈け出した。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
蓑だの笠だので雨支度をした多勢は、黙り返って茫然と、どうしても玩具とほか思えないように風に弄ばれなぶられている人間の体を見ていたのである。
— 宮本百合子 『貧しき人々の群』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日雨支度について考えている。
雨支度という言葉は日本語で重要だ。
彼は雨支度の意味を理解している。
この文には雨支度が含まれている。