淋雨
淋雨
名詞
標準
文例 · 用例
夏にはまれな淋雨があがって、空いっぱい眼にしみるほど鮮かな碧色に晴れた朝、ひとりの老人が釣竿と魚籠をさげてこのみぎわに現われた、菅野又五郎であった。
— 山本周五郎 『葦』 青空文庫
……淋雨のあとで水嵩が増していた、水も濁っていた。
— 山本周五郎 『葦』 青空文庫
天文方では早くから、秋ぐちに淋雨が来る、と予告していたそうであるが、その予告を証明するかのように、半之助が駒場へ移った翌日から、にわかに気温が下り、じめじめする陰気な雨が降りだして、それが三日五日と続き、いつあがるけしきもなかった。
— 山本周五郎 『山彦乙女』 青空文庫
(四、二〇)米乏し春寒き灯に粥を炊く米桶の底掻く音や春の雨淋雨や今日も嫁菜を摘む男〔二〇〕 今日は非常な暴風だった。
— ――吾が生活 し・さ 『青べか日記』 青空文庫