腹に据えかねる
はらにすえかねる
表現動詞-一段
標準
cannot suppress one's anger
文例 · 用例
それだのに、その言下に軽蔑し去った江の島へ、密女と共に遊びに出かけると云うのなら、いくら春のバンジョーのように朗らかな気立てのエンミイ夫人でも、腹に据えかねるのが当然です。
— 渡辺温 『四月馬鹿』 青空文庫
葉子はもう腹に据えかねるほど怒りを発していた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
曩の日のことを思うと、今になってもまだ腹に据えかねるのでした。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
とはいえそれは忍ぼうと思えば忍びもなろうが、面あたりに意久地なしと言わぬばかりのからみ文句、人を見括ッた一言ばかりは、如何にしても腹に据えかねる。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
それも己一個で鼻に掛けて、己一個でひけらかして、己と己が愚を披露している分の事なら空家で棒を振ッたばかり、当り触りが無ければ文三も黙ッてもいよう、立腹もすまいが、その三文信用を挟んで人に臨んで、人を軽蔑して、人を嘲弄して、人を侮辱するに至ッては文三腹に据えかねる。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
ただ、現在の彼に対して、何かしら腹に据えかねるものがあった。
— 豊島与志雄 『椎の木』 青空文庫
」 景彦は何か腹に据えかねるというように、けしきばんで、たちまちに影を隠してしまった。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
「藤作のやり方が悪かったにしても、場銭をさらいに来やがったと、こう云われては腹に据えかねる……そうでなくてさえ怨みの重なる、高萩一家の奴原だ、この際一気に片づけてしまえ!
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
作例 · 標準
度重なる彼の無礼な態度に、もう腹に据えかねる思いだ。
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そんな理不尽な要求は、さすがに腹に据えかねる。
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彼女の言葉に、私は怒りを腹に据えかねた。
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