鮮紅
せんこう
名詞
標準
scarlet
文例 · 用例
何とか云う名の洋紅色大輪のカンナも美しいが、しかし札幌円山公園の奥の草花園で見た鎗鶏頭の鮮紅色には及ばない。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
羽二重の紅なるに、緋で渦巻を絞ったお千世のその長襦袢の絞が濃いので、乳の下、鳩尾、窪みに陰の映すあたり、鮮紅に血汐が染むように見えた――俎に出刃を控えて、潰島田の人形を取って据えたその話しの折のせいであろう。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」 由三の眼には今肉屋の切臺の上にある鮮紅な肉の色がハッキリと見えて、渇いた食慾は切に其を思ふ。
— 三島霜川 『昔の女』 青空文庫
俎板をポンと渡すと、目の下一尺の鮮紅、反を打って飜然と乗る。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
が、滑かな胸の衝と張る乳の下に、星の血なるが如き一雫の鮮紅。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
流転のあとと、栄花の夢、軒は枯骨のごとく朽ちて、牡丹の膚は鮮紅である。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
男は萌黄のソフトをかぶり、女は褪紅の外套を着け、その後より鮮紅の帽かむりし二人の男女の小児爽やかに走りゆく。
— 北原白秋 『春の暗示』 青空文庫
紅葵は鮮紅で、蕊が黄で、上向きがちに目を仰いで咲く。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の口紅は、鮮やかな**鮮紅**色だった。
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紅葉した葉が、秋の山を**鮮紅**に染めていた。
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祭りの装束は、**鮮紅**の絹で作られていた。
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