保菌
ほきん
名詞動詞-サ変
標準
carrying a disease-causing agent
文例 · 用例
私は兼々僧侶の如き孤影を曳いて何の不足も覚えぬと自認もし、人にも告げてゐたにも関はらず、うつかりと花やかな町で、どうした風の吹きまはしであつたのか凡そ趣味にも柄にもなかつたのに三味線の音などに聴き惚れたところ、無惨にもゴノコツケンの保菌者になつてしまつた。
— 牧野信一 『風流旅行』 青空文庫
光田氏反応と云って菌を一遍煮たのを注射すると、ひどく腫れてうんで菌を押し出す作用が健康人にはある、それを注射してふくれないのは、見たところ何ともなくてもあぶない、保菌ということになる由。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
コレラの特定の原因であり主として下痢によるが多分コレラが流行っている地区から来た見かけ上は健康な人の排泄物にもよる(このような人は今では「保菌者」と呼ばれる)。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫
医学が流行病を相手にして得た最大の戦果の1つは流行期のあいだの休止期において病原体が人間の保菌者、屋内居住性の動物(とくに齧歯類)、昆虫、の体内でくすぶっていることの発見である。
— ――専門家でない読者に必要な12章を含む発疹チフス一生の伝記 『ネズミ、シラミ、歴史』 青空文庫
この病気はトロンビクラ・アカムシ(ケダニ)と呼ばれるツツガムシ(秋ダニ)に咬まれることによってヒトに伝播されこの昆虫は自然界においてこの病気を保菌している野生のラットとマウスから感染する。
— ――専門家でない読者に必要な12章を含む発疹チフス一生の伝記 『ネズミ、シラミ、歴史』 青空文庫
そしてこのばあいに病原体は遺伝的に母親および父親の両方から幼虫に伝達されるので病原体が生き続けるのに保菌動物は必要でない。
— ――専門家でない読者に必要な12章を含む発疹チフス一生の伝記 『ネズミ、シラミ、歴史』 青空文庫
しかしモルモット、ウサギ、その他の動物がこの病気に罹るので未だ見つかっていない保菌動物が居る可能性は無いわけではない。
— ――専門家でない読者に必要な12章を含む発疹チフス一生の伝記 『ネズミ、シラミ、歴史』 青空文庫
これはダニによって伝播され紅斑熱と同じように病原体は保菌動物の関与を必要としないでダニからダニへ継代する。
— ――専門家でない読者に必要な12章を含む発疹チフス一生の伝記 『ネズミ、シラミ、歴史』 青空文庫
作例 · 標準
健康な人でも、インフルエンザウイルスを保菌していることがある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
渡航前には、特定の感染症の保菌状況を確認する必要がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
集団生活では、無症状の保菌者からの感染拡大に注意しなければならない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash