屈辱感
くつじょくかん
名詞
標準
sense of humiliation
文例 · 用例
室子はそういう場合、得体の知れぬ屈辱感で憂鬱になる。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
いいえ、もう、それには、とはげしく拒否して、私は言い知れぬ屈辱感に身悶えしていた。
— 太宰治 『黄金風景』 青空文庫
がまんできぬ屈辱感にやられて、風呂からあがり、脱衣場の鏡に、自分の顔をうつしてみると、私は、いやな兇悪な顔をしていた。
— 太宰治 『新樹の言葉』 青空文庫
父の死に対する疑惑や、母の生活に対する憤懣や、自己の運命に就いての屈辱感や、そうしたものが一時に火となって、彼の中に燃え上った。
— 中島敦 『妖氛録』 青空文庫
彼女は庸三に屈辱感を抱かせないために、細心の注意を払うことを忘れなかった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
謹直な教師たちに屈辱感を与えたにちがいないその問題は、しかし、愈物的条件の切迫した来春どんな形で再燃するだろうか。
— 宮本百合子 『女性週評』 青空文庫
このとき、トルストイは、不幸なアンナが切迫した愛の思い、屈辱感、憎悪と悲しみとの混乱のなかで、カレーニンの玄関に入ったときヴェールを脱ぐだろうか脱がないだろうか、外套はどうするだろうと、作者トルストイが何日も苦心したということが伝えられている。
— 宮本百合子 『政治と作家の現実』 青空文庫
この切ない経験、効果はなくて屈辱感ばかりをのこした経験から、日本のわたしたちは、決して何も学んでこなかったわけではなかった。
— 宮本百合子 『世紀の「分別」』 青空文庫
作例 · 標準
皆の前で失敗し、言いようのない屈辱感に襲われた。
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