母文字
かもじ
名詞
標準
mother
文例 · 用例
山吹の青いえだや何かもじゃもじゃしている。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
……玉に白粉で、かもじと来ちゃあ堪らねえ。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
」 声をおさえて、真赤な木棍で、かもじをつついて、「白粉に、玉と、この少し、蚊帳に映って青白くって、頬辺にびんの毛の乱れた工合よ。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
實は六十幾歳の婆々で、かもじを亂し、白ぬのを裸身に卷いた。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
鬢みの、横みの、懸みの、根かもじ、横毛といふあり、ばら毛といふあり。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
曲げた帽子の鍔の下からかもじの巻毛の尖きを引っぱりおろして右眉のすれすれに唾で貼りつけた。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
雪の青さに片肌ぬぎのたぼもつやめく髪の型、つんとすねたり、かもじ屋に紺は匂ひて新らしく。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
さなくとも長きもの神馬の尾髪、神子の袖、上臈のかもじと『尤の草紙』に見る通り、昔は神の乗り物として社内に飼う馬の毛を一切截らなんだ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
宮中言葉で『かもじ』と言えば、お母さんのことを指すって知ってた?
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かなり古風な言い回しだけど、母文字という言葉にはどこか奥ゆかしい優しさを感じるな。
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古典文学を読み耽っていると、母親を慕う表現として『かもじ』に出会うことがある。
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現代で『母文字(かもじ)』なんて言葉を使いこなすなんて、君の家は由緒ある家柄なのかい?
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