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遠略

えんりゃく
名詞
1
標準
文例 · 用例
肉体の病気をなおしてやって、新生の希望を持たせ、それから精神の教化などとそんな廻りくどい権謀みたいな遠略は一さい不要なのです。
太宰治 惜別 青空文庫
その目的は、京都の屋敷にある長藩|世子(定広)の内命を受けて、京都の形勢の激変したことを藩主に報じ、かねての藩論なる公武合体、航海遠略の到底実行せらるべくもないことを進言するためであった。
第一部上 夜明け前 青空文庫
そこはまた、過ぐる文久二年の夏、江戸屋敷の方から来た長州侯の一行が木曾街道経由で上洛の途次、かねての藩論たる公武合体、航海遠略から破約|攘夷へと、大きく方向の転換を試みるための中津川会議を開いた由緒の深い家でもある。
第一部下 夜明け前 青空文庫
破約攘夷の声が盛んに起こって来たかと思うと、たちまち航海遠略の説を捨てる。
第一部下 夜明け前 青空文庫
航海遠略は、実に彼の活ける経綸たりしなり。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫