血臭い
ちくさい
形容詞
標準
smelling of blood
文例 · 用例
獣の血臭いにおいがして翁の唇の端から血の色がうっすりにじんだ。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
「わしは、今思うと、まことに済まんことじゃったが、この御牢人様を一目見た時、なにか、血臭いものが眼の前へ来たようで、体じゅうの毛あながぞくとひき緊められるように恐かったのじゃ。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
三 ――血臭いお人。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
血臭いので、暫くすると、犬が吠えかかった。
— 吉川英治 『山浦清麿』 青空文庫
――それにつけ、尼がゆうべも申したよう、仏果をおそれ、菩提に心を染め、行末とも、亡き母者や父御の回向に一生をささげなされよ」「……はい」「ゆめ、弓箭の太刀のと、血臭い業は思い絶ち、たとえすすめる者があろうと、耳には入れ給うなよ」「はい」「人の口はうるさいもの。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
人間が最も敏に知る血臭いものが、墨のように、何処とはなくサッと流れた。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
そこに、悲壮というような血臭いものもない程、潔かった。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
番頭たちはそれと告げて、武松の血臭い風態の前に、おののいた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
戦場は、血臭い匂いが立ち込め、凄惨な光景だった。
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獲物を仕留めたばかりの獣の毛皮からは、まだ血臭い匂いがした。
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彼は血臭い手を洗い、何もなかったかのように振る舞った。
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