蠻声
蠻声
名詞
標準
文例 · 用例
――忘れちやいやよ―― と、ばかに元氣な蠻聲に耳を打たれた。
— 長谷川時雨 『夏の夜』 青空文庫
離屋の敷居を跨ぐと同時に、「御用だツ」 八五郎は蠻聲と共に、ガツキと組付いたのです。
— 密室 『錢形平次捕物控』 青空文庫
眞晝の横山町だ、逃げ了せるわけはない」「御用ツ」 八五郎の蠻聲が、逃げて行く幸七とその女房のお角の後を追ひます。
— 花見の果て 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「寄るな/\」 ガラツ八は精一杯の蠻聲を張り上げてそれを喰ひ留めて居ます。
— お秀の父 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「はいよ、御免よ」 などと、八五郎は聲を張りますが、場所が場所なり日和もよし、物好きでハチきれさうになつてゐる江戸の彌次馬は、事件を十重二十重に圍んで、八五郎の蠻聲でも道を開いてはくれません。
— 群盗 『錢形平次捕物控』 青空文庫